古井戸

雨画スミの旧ブログ。

デブとバイバイしたこと


今日、緑色の大きいほうのカエル(「デブ」)の、最期を看取りました。
数日前から食欲が減って行き、下痢などもしていて、時々鼻をプスプスと音を立てて、息苦しそうにしていました。手足も細くなって、お腹も大きく膨らんだり、変な形に凹んだりして、最後の数日では、以前は真っ白だったお腹に黒い影と、充血のようなものがみられました。


そんな、小さな異常を感じ始めた時から、何が原因なのか、解決するにはどうしたら良いか、インターネットで調べてはいたのですが、ぱっと当てはまるような事例がなかなか見つからず、動物病院も、カエルを診てくれるところが近所に見つからず、しっかりした対処をできないまま、今日の午後に、緑の子の容体が急変しました。
だいぶ衰弱した様子で、目の中が白く濁ってきて、時々痙攣したりしていて、夕方まで、ずっと様子を見守っていました。最後の最後で、遠方でもメールや電話で診療をしてくれる病院を見つけ、そちらの専門医に連絡をしたのですが、カエルはもちこたえることができず、連絡をしている最中に息を引き取りました。


それでも、途中、何度もジャンプをして、見守っていた私の顔のほうへ飛んできて、元気を取り戻したのかな?と思わせるような様子も見えました。
実は以前から、手の上に乗せるといつも、何故か私の顔をじっと見て、顔に向かって元気よく飛びついてくる癖が、その子にはあったのです。
もしかしたら、最後の力を振り絞って、元気にふるまおうと頑張ってくれたのかもしれません。
黄色いほうの子とも仲の良い様子も見せていて、メス同士でしたが、最後まで二匹は隣に寄り添い合っていました。
写真は、一ヶ月くらい前に撮ったものです。ケータイで撮りためた写真やムービーは、全部で300枚ほどにもなっていました。


野生から連れてきて飼い始めたのが去年の6月頃、生まれて初めて飼い始めたカエルが、この子でした。
それだけに、私たちのカエルの病気などの知識も薄く、試行錯誤をしながら飼っていたため、最後に的確な対処ができずに苦しめてしまったことが、心残りです。


でも、とても人懐っこい子で、食いしん坊で、エサの食べ方などでたくさんユーモラスな行動をとっていた子でした。そんな行動に毎日毎日、本当に心が癒される日々でした。
一年と2ヶ月くらいだったけど、一緒にいてくれて本当に楽しくて、幸せだった。思えば、私が自身の療養から仕事に復帰する今の今まで、ずっと見守ってくれていたんだなと。本当に、本当にありがとうね。
本当は、もう少し、一緒に居たかったな、って思うけど・・・すごく、寂しいんだけど・・・。
あの子は、この一年間、幸せだったのかな?
人の手で飼うことで、自由を奪ってしまったけれど、楽しく過ごせていた?
天国では、めいっぱい飛び回っていてほしい。水浴びも大好きだったから、いっぱいして、向こうでも、あの菩薩みたいな、幸せそうな細い目でゆっくり、ぐっすり寝ていてほしいな。最後の何日かは、そんな寝姿が見られなかったから。たぶん、苦しくて寝られなかったんだろうと思うから。


よく頑張ったね。お疲れ様。今まで、毎日元気をいっぱいくれて、ありがとう。


あの子と作った思い出は、ずっと大切にとっておきます。
今日のこの日まで、あの子と過ごした、大事な大事な思い出。
だから、こうして、しっかり書き残しておきます。





デブとバイバイした、今日のこの日に。
2012年8月19日